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エロとスケベの違いとは

 ここでは、エロとスケベについて考察する。エロもスケベも色を好むことだけれど、わたしの感覚では両者は異なっている。エロは好色・官能・媚惑的といった言葉がふさわしいが、スケベだと、もっと本能に訴える形容詞が欲しくなる。

 あ、最初に断っておくが、エロとスケベは二者択一のものではない。「どちらかというとエロい」とか「スケベっぽい○○」といった傾向的なものを指す。また、sex のあるなしは関係ないし、エロはプラトニックなものというつもりも毛頭ない。

 じっさい、キャミソール姿の嫁にエロを感じて欲情し、後ろから挑んだこともある。あるいは、互いの汗や愛液にまみれて交合しているとき、感覚的に自他が一体化していて、スケベなのは自分なのか嫁なのか分からなくなったときもある。つまり、嫁さんにエロスもスケベも両方感じ取れる、というわけ。

 では、両者の違いはどこにあるのか?

 それは、感覚の違いにある。

  • 視覚・聴覚で感じるのがエロ
  • 触覚とか味覚とか、より本能に近いところでの感覚で味わうのがスケベ

 あるいは、相手との距離があるところで伝わってくるのがエロ、くっつきあって流れ込むのがスケベ感覚なり。ただし、同じ感覚の中でも「におい」は別格なので要注意→匂いがエロで、臭いがスケベ。これはひょっとすると、人によるかもしれない。カマンベールチーズの独特な"におい"を好む人もいれば、「カビ臭」だと感じる人もいるように。

  • 匂い:良い"におい"→かすかなコロンやシャンプーの香り
  • 臭い:悪い"におい"→愛液や汗、わずかに尿の入り混じった生臭さ


 エロマンガで例えれば、「ガールズシャワー」と「エロい本」といったところか。

ガールズシャワー

 「ガールズシャワー」は、2chの昨年のエロマンガランキングでトップ奪った作品で、近親相姦ものが妙にせつなくかつエロい。無毛のエロリは認めない派のわたしだが、不覚にもハマってしまった。泣きながら騎上位の妹に、せつなさみだれ撃ちになるはず。あるいは、白板でない高校生カップルものはコミカルでエロい。濡場の書き込みは、キッチリ仕事しているのでイヤらしいことおびただしいが、「エロ」の領域を出ない。つまり、「におい」が感じ取れない。

エロい本

 その一方、有毛というか、剛毛のお姉さんたちの官能的な日常を描いた「エロい本」は、エロいというより、スケベマンガというべし。メイド、眼鏡、オタク、兄妹、看護婦、委員長のキャラは違えども、毛むくじゃらのアソコから臭ってくるようだ(しかもキツめのやつ)。「ガールズシャワー」の愛液がサラサラしているなら、こっちのお姉さんのやつはドロドロ、しかも白濁しているに違いない。sex とは、互いの体液を混じり合わせて、その生々しい臭いにまみれる行為だと思えてくる。

 小説で例えていいなら、「ROOM NO.1301」と「花と蛇」になるだろうか。前者がひたすらエロい小説で、後者はスケベ心を1200%満足させる作品なり。

 「ROOM NO.1301」は、ツンデレ小説としても名高いが、それだけでない。肝心の濡場は省略してあって、その行為を振り返った会話とか、思い出し(顔真っ赤)の描写によって、読者に忖度させる高等テクを用いている。したがってこれは、プラトニックな恋愛話ではない。ボーイはガールと出会うだけでなく、やることをちゃんとヤっている(犯らざるをえなくなっている、というべきか)。高校生にとって、sex は確かに大切なテーマなんだけど、それに囚われちゃいけない。もっと大切なのは、そこへいたるまでの"恋愛"だ、ということを繰り返し読者に思い起こさせている。読み手は、行為の後の残り香をかぐような感覚を楽しめることを請合おう。

 その対極が「花と蛇」。誘拐→緊縛→浣腸→剃毛→○○→××プレイと、ワルい奴らが誘拐してきた令嬢・貴婦人にありとあらゆるイタブリを追求する話(全10巻)。非常に密度の濃い場面が延々と続き、犯られる女だけでなく読み手も「もうヤメテ」と叫びたくなる。ツンツンした令嬢が堕ちていくサマを味わうにはテンポ速すぎ。特筆すべきは「大便」。浣腸の場面もキッチリと描かれているため、その臭いもちゃんと伝わってくる。読者が耐えられるかどうかは別として、これはエロではなく、ひたすらスケベな小説。

花と蛇

 ネットで知られている人でいうならば、「バブルの逆襲」の舞子さんや、「性的冒険」菜摘ひかるさんがエロで、「美佐子の告白」で有名な美佐子さんがスケベだろう。快楽の追求という麗句ではなく、(言葉どおり)ケモノのように振舞える美佐子さんから、ニオイがわきたってくる←あえてリンクしないので、せいぜいWayback[参照]して頂戴。

 二次元と三次元に違いがあるとするならば、それはエロとスケベだろう。二次元にエロはあってもスケベはまだまだ、においが漂ってくる話がない。二次元が三次元に絶対かなわないのは、そこ。あるいは、二次元で描かれる白痴&「らめぇ」な顔は、リアルでのスケベな瞬間の表情と全く異なる。いわゆる「イク」顔ではない。こればっかりはちゃんと自分の目で確かめないと。未見の方は、彼女・嫁を調教するなり開発するなり、自ら屈服するなり服従するなりした後で、堪能してくれ。

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